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2007年4月 9日 (月)

在宅原理(至上)主義

 ブリコラージュ4月号「老いのミカタ」(矢嶋嶺)より。「世間は在宅介護がいいと簡単に言うがこれは大変なことだ」ー本当に、本当にその通り。「勝手知ったる仲の一方がぼけるということは、夫婦であれ、親子であれ、遠慮というものがないだけに悲惨だ。過去を共有していることがかえって、介護の妨げになるのだ」ー母の場合、共有した過去の中から、何かにつけて父(夫)との悪い思い出ばかりが噴出する。一緒に暮らしメインに介護しているのは父だから、「・・・両者の間に緩衝地帯でもなければ、行きつくところ心中事件にもなりかねない・・・」。
 「最近の世論では、家で死にたくないという老親が徐々に増えているという。私だって、内心、在宅で死にたくはない。かなり前からそう思っている。在宅原理(至上)主義は、じつは、かなり前に捨てた。地域ケアなどという偽善も聞き飽きた。丸ごと子どもに面倒をみさせる勇気が、私にはない」ー在宅介護や地域ケアということばの危うさには確かに要注意。丸ごと子どもに面倒をみさせる勇気も、「親」としての私にはない。でも、認知症の親を抱えた子どもとしての私には、母を「在宅」から動かす勇気(?)もない。その道なき道のところを考えたいのだけれど・・・。

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